前原健二@東京学芸大学

前原健二@東京学芸大学



現在、東京学芸大学教授。2022年4月、東京学芸大学附属世田谷中学校校長(併任)を拝命。

前原 健二 Mail: maehara@u-gakugei.ac.jp, mhrknj@gmail.com

Interests

◇自分自身の年来の研究テーマはドイツの学校制度改革。自分なりの戦後ドイツの学校制度改革のまとめとして2023年夏に『現代ドイツの教育改革』を世織書房さんから刊行。
◇この数年、仲間と一緒に民間企業等でお勤めされた後に教職へ転じた「中途入職教員」をめぐる研究に取り組んできました。教員不足が社会的課題となって、注目度が上がっています。民間から教職へ来る人たちのバックグラウンド、年齢、転職理由は実に様々。単純に一括りにはできません。「ドリーマー」「チャレンジャー」「ドリフター」の三類型で考える枠組みを提唱中。
◇関連して、ドイツの近年の教員不足問題と「セカンドキャリア教員」つまりは中途入職教員についても研究中。当然ですが、日本との類似もあれば差異もあります。
◇研究業績一覧(東京学芸大学のデータベース)はこちらから。
◇東京学芸大学での授業担当は「教育制度論」(修士課程)、「教職実践演習」など。ほかに非常勤講師として明治大学文学部(「教育学A/B」)、京都大学教育学部(「教育経営学特論」、集中講義、2023年度)など。
◇2022年4月から、東京学芸大学附属世田谷中学校校長を拝命しました(併任)。学校についてずっと研究してきましたが、大学以外の教育機関の実践に従事したことはありません。いろいろな校長像があると思いますが、生徒たちと先生方のサポーターとして、学校の一層の発展のために何かしたいと思っています。

Whats's new

2015.2.16 ウェブサイトリニューアル

Whats's not new

2002頃(時折アクセスがあるようなので再建)
ドイツ日記:海外研修でドイツへ行かせていただいたときの記録

東京都立立川国際中等教育学校

はじめは、大学の高校出張講義で訪問、その後、東京学芸大学に来ている教員研修留学生(世界各国の現職の先生が、日本で1年半、勉強するシステム。素晴らしい。)の学校見学を受け入れていただきました。さらにその後、同校学校運営連絡協議会委員を務めさせていただいています。学校の内容になにか貢献しているということは何もないのですが、応援しています。なお同校には、2022年4月から、小学校が作られました。いずれ都立学校として初の12年制の学校になる予定です。2020年12月、同校の協力を得て(学校紹介のビデオを一部分編集して英語字幕付きで提供)、ドレスデン工科大学教育学部の、学校の様子と教員養成の実情を国際的に交流する連続セミナーにも参加。2021年12月には2年ぶりで教員研修留学生の学校参観も実施。立川国際中等教育学校のウェブサイトはこちら。

東京賢治シュタイナー学校

 数年前、ひょんなことから誘われて時々行事を見に行かせていただいている東京賢治シュタイナー学校(東京都立川市)。シュタイナー学校には恩義があります。長男長女も連れてドイツへ1年間の海外研修に行った際、中1だった長女は1年間、フランクフルトのシュタイナー学校(自由ヴァルドルフ学校)で学ばせていただいたのです。私自身はシュタイナー教育の研究者ではないので足繁く通い詰めたわけではありませんが、その学校のおかげで長女のドイツでの1年間はとても彩り豊かで実り多いものとなりました。日本におけるシュタイナー学校の地位は不安定。意欲ある人たちの真正な挑戦的試みにもっとサポートがあってもいいのではないか、そう思います。年間を通していろいろな外部公開の企画もあります。少しでも興味を持たれた方は、是非のぞいてみてください。詳細はこちらへ。

英国国際教育研究所

 留学生に対する日本語教育に関心を抱いて、こちら英国国際教育研究所(在ロンドン)で一ヶ月間の日本語教育集中コースに参加したことがあります。かつて海外研修でお世話になったドイツ国際教育研究所(これはいわゆる国立)と名前は似ていますが、こちらは純粋に民間の教育機関です。いま私は日本語教育にタッチするポジションにありませんが、留学生の担当教員となることはあり(というか、このところ常時1名担当しています)、その時の知見は役に立っています。ここで採用している教授法はダイレクト・メソッドです。媒介言語(英語とか)を使わずに日本語だけで日本語を教える。これは直感的に正しいように思います。言語学、言語哲学、文法論などもやり、「細かなニュアンスの違い」への意識が高まりました。加えて、なんといってもコミュニケーションにおける「誠意」と「絵心」の重要性。海外(特に大学)で日本語教師になるにはここが一番よいのではないか、と思います。しっかり勉強して海外で日本語教育に携わることに興味のある方にはお勧めです。英語を学びつつ日本語教育を学ぶというスタイルもあるようです。

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